2021年7月16日
新人研修と深掘りを狙いとして計8名(うち新人2名)が参加した。
東谷山尾根にある古墳ガイドだけでなく、東谷山の自然や地質学的な話などもあり、とても盛りだくさんの内容だった。
最初の1時間くらいで瀬戸につながっている都市計画道路に沿って歩き、幻の溜池、リスが渡るつり橋、県有林と名古屋市有林の境で自然保護活動などの説明を受けた。
「る・こぴん」で休憩。ガイドツアーなど、ここで簡単にレクチャーして出発できるといいなと皆さん異口同音に話していた。
いよいよ尾張戸神社の南参道から東谷山山頂へ出発。
途中、古墳ではないかと言われている南古墳を見て、山頂の尾張戸神社古墳へ向かった。
ここでの説明で印象に残ったのは、瀬戸側からは東谷山・神社・古墳がどのように見られていたかということ。名古屋方面から見ている者としては、普段イメージしていない視点だ。
東谷山山頂・尾張戸神社・古墳、中社古墳・南社古墳が北を向いた鳥の胴体と考えると、志段味の大塚・大久手古墳群が左(西)ウイング、水野川に沿った古墳群・集落群が右(東)ウイングといったところであろうか。
もう1つ気になったのが、左(西)ウイング側やさらには白鳥塚古墳、尾張戸神社古墳・中社古墳・南社古墳を造営した集団が、時代差があるもののどこに集落を形成していたかということ。
以前から気になっていたが、私が無知なだけかもしれない。何らかの根拠ある情報をご存じの方は教えて欲しい。
最後にもう1度山頂から瀬戸側の風景を眺めて、山を下り中社古墳、南社古墳、東谷山27号墳を見学した。新人はここまで、3人の方々のガイドスタイルを観察学習した。
ガイドスタイルは人それぞれ。一人ひとり得意分野や持ち味が違うので、自分のスタイルを構築していくことが大事だ。
そのとおりだと思うが、ガイドを依頼する人たちの関心も人それぞれ。
ガイドに求めていることに違いはあれども、最低限解説すべきことは身につけておく必要もあると思う。その上で自分のスタイルを確立するということだろう。
言葉で書けば簡単だが、「最低限」というレベル合わせが、これまた難しそうだ(今回ガイドの1人Sさんが作成された資料がその1つになるかも)。
(文責:新人の1人)