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8月4日 富田図書館「ハニワづくりを楽しもう」

    連日の猛暑に負けず、子供たちは元気に来館。大人も含め15名が埴輪づくりを体験されました。

 

    今年度から新作の「しだみこちゃん埴輪」が加わり、馬ひき・盾持ち人・鶏の4種類から選びます。

 

    「馬ひき埴輪」は馬のお世話をする人で馬形埴輪の側に立っています。男性の髪型である美豆良(みずら)を結い、手綱を引く様子を表現しています。

 

    馬ひき埴輪を作った男の子が余った粘土でお団子を作りました。

    古墳には葬送儀礼に用いる小さな供献土器がよく出土します。高坏や壺が多く、お供えとして、まれに笊形土製品や食物形土製品を伴います。粘土遊びで作ったようなアケビや魚、団子のようなものです。10cm以下のかわいいサイズです。  馬ひきさんもお団子を食べたかもしれませんね。

 

 「盾持ち人埴輪」は盾と帽子の部分をリニューアル。

 「盾持ち人埴輪」をつくった人のアンケートでは「カブトがうまくつくれた」「たてとけんがよくできた」と書いてくれました。盾の魔除けの文様もバランスよく描けていますね。

 

 「鶏形埴輪」は夜明けを告げる神聖な鳥として動物埴輪の中で最初に登場しています。首を長くして、鳴いている様子を表現しています。

 顔にある◎の形のものは鶏の耳。本物の埴輪にも表現されています。

 大きな耳と脚の鶏、とさかや脚までハート柄の鶏、基本形はちゃんと出来ていますが、オリジナリティが出ていて、いいですね。

 

 「しだみこちゃん埴輪」は志段味古墳群から出土した巫女形埴輪がモデルのキャラクター〝しだみこちゃん〟を埴輪にしました。難易度は一番難しいですが、4名がチャレンジ!

 「髪の毛をつける所がバランスよくいかなくて大変でした」「スカートがあまりうまくできなかったけれど、水をつけたらうまく作れた」と書いてくれました。

 髪は頭の大きさと関連するので、微調整がいります。スカートはエアコンのせいで乾燥が早まったのでしょうが、うまく対処してくれました。

 スカートの裾の広がりを表現するのが一番難しいと思ってましたが、模様のつけるのも難なく、リピーターのレベルの高さを実感しました。

 

 古墳形乾燥場に埴輪が勢ぞろい!

 細部まで見ると、制作者のこだわりが見えてきます。

 アンケートでは埴輪をまた作りたいとの回答が多くありました。埴輪づくりの楽しさを感じて頂けたと思います。

 

 教える方も、楽しい時間でした。皆様、ありがとうございました。