弥勒寺古墳群巡り 

 1017日、晴天に恵まれ長良川沿いに残る古墳時代から奈良・平安時代の弥勒寺官衙遺跡群を訪れました。

 壬申の乱で活躍した豪族身毛君広(ムゲツキミヒロ)の拠点地域で古くから中央と強い結びつきがあったところです。

 官衙遺跡は正倉院・郡庁院・本殿などで構成され、想像以上の広さで、中央の官衙に劣らない規模と計画性をもった遺跡群でした。

 背後に建つ弥勒寺で円空仏や円空の使ったと伝えられる道具も特別に見せていただきました。

円空入定塚の東屋で弁当タイム。すぐそばを流れる長良川透明さ、小さかなの群れ、秋晴れの空、紅葉の季節にはどんな表情を見せてくれるのだろうといつまでも眺めていたくなる景色でした。

 資料館では森島学芸員の雑学も交えた解説には皆さん大満足。

 資料館の下は建設中見つかった弥勒寺西遺跡で、水の祭祀跡が確認されています。

ムゲツ氏は水の祭祀を司っていたと思われます。

 その後、資料館から10分程の池尻大塚古墳へ。7世紀前半の123-25m程の方墳で、美濃の石舞台古墳と言われ、天井石がむき出しになっています。

 学芸員から天井石をクレーンで持ち上げた話を興味深く聞きました。

 パンフレットの写真は上から覗いた時の石室で、整然と並べられた石が見てとれます。

 遺物は須恵器、土師器、鉄地金銅張飾金具が出土しています。

 ムゲツ氏の祖先の墓と思われます。

 この地域には多くの方墳が残っています。

 元気な人は階段を上がり池尻白山神社を参拝。

 その後、森島学芸員の案内で弥勒寺跡遺跡に移動し貴重な話をきくことが出来ました。

 (現在の弥勒寺は遺跡保存のため移築、再建されました)

 資料館に戻る途中、円空の墓を見ることが出来ました。

 資料館では季節外れの暑さのためか、10月のエアコンとお水をいただき、皆さんゆっくり休むことが出来、大変お世話になりました。 

 

 K.S