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古墳・神社でつなぐ尾張~西三河の道(2025.3.13)

 2025年3月13日(木)、快晴の天気のもと、「古墳・神社でつなぐ尾張~西三河の道」をテーマに現地研修会を実施しました。

 

    今回は古墳時代後期、古墳造営の中心がそれまでの庄内川から矢田川沿いに代わったことに着目、そのルートが尾張~西三河~伊那谷に抜けるコースと想定、その出発点にあたる瀬戸の古墳・神社を巡ろうと企画されました。

    9時、愛知環状鉄道山口駅を出発、山口八幡社に向かいました。マイカーで先に着いていたメンバーと山口八幡社で合流、総勢21名が参加しました。

 

◇山口八幡社・山口八幡社古墳

 神社では、山口八幡社宮司の丹羽様に出迎えていただき、神社の由緒を伺いました。

そして神社の鳥居(瀬戸市最古の鳥居)横から宮司さん自ら偶然「発掘」した山口八幡社古墳についても説明していただきました。発掘時のエピソードに一同大笑い!

 

    その後は神社横の山口郷土資料館に行き、館長の鈴木様の説明を受け、宮司さんが発掘した須恵器に触らせていただきました。ふだん博物館に行ってもガラス越しに見るだけなので、実際に触ってみてその軽さ、薄さを実感でき、一同大感動!!盛り上がりすぎて予定時間を30分オーバーしました(^-^;

    丹羽宮司様、鈴木館長様、そして事前の打ち合わせから当日の運営までお世話になった資料館の小川様、本当にありがとうございました。

    最後に、メンバーの金岡さんから、山口八幡社の御祭神と近在の胸形神社そして九州の宗像神社の御祭神が共通することからこの地域と安曇氏とのつながりの可能性についての話がありました。

<山口八幡社丹羽宮司さんの説明> 
<山口八幡社丹羽宮司さんの説明> 
<資料館鈴木館長さんの説明>
<資料館鈴木館長さんの説明>
<宮司さんが発掘した須恵器に触れました!>
<宮司さんが発掘した須恵器に触れました!>
<メンバー金岡さんの説明>
<メンバー金岡さんの説明>
<丹羽宮司様、鈴木館長様と一緒に記念撮影!>
<丹羽宮司様、鈴木館長様と一緒に記念撮影!>

◇塚原古墳群&山口堰堤3号墳

    山口神社の次は30分ほど歩いて塚原古墳群へ。会員の森さんの説明で塚原1号墳、山口堰堤3号墳、そして塚原3号墳、2号墳、6号墳へ。特に2号墳、6号墳は草むらをかき分けたら突然石室が表れてビックリ!

しかも大きい!石室に入って古墳時代に想像をめぐらしました。

<メンバー森さんの説明 山口堰堤3号墳>
<メンバー森さんの説明 山口堰堤3号墳>
 <塚原1号墳>
 <塚原1号墳>
<塚原2号墳>
<塚原2号墳>
<塚原6号墳>
<塚原6号墳>

◇宮地古墳群

    塚原古墳群の次は30分ほど歩いて宮地古墳群へ。宮地1号墳は瀬戸市に2つある前方後円墳の一つとのこと。ただ、古墳と言われないとわからない程小さく・(全長18.5m)、どちらが前方部か後円部かよくわからないほど形が崩れていました。看板もちょっと寂しい感じです。写真は2号墳(円墳)です。

<宮地2号墳>
<宮地2号墳>

◇吉田2号墳

    宮地古墳群のある公園のから階段を上ると吉田2号墳。近くで発掘された古墳を移築したそうです。

    またこの地は古墳時代からの鉄加工の地で、吉田奥遺跡という鍛冶の遺跡が近くにあるそうです。

鉄の話はメンバーの上田さんから説明してもらいました。

<吉田2号墳>
<吉田2号墳>
<鉄の話をするメンバーの上田さん>
<鉄の話をするメンバーの上田さん>

12時を回り、ここで解散。古墳日和の楽しい1日でした(^^)

 

以上